学術雑誌について
【コンテンツ一覧】
● 概要
● 査読
● 学術雑誌と研究業績
● 種類(学術論文の分類)
● 電子化
学術雑誌 (Academic journal ) をご存じでしょうか?
学術雑誌とは、主に研究者が執筆した論文を掲載している雑誌のことです。こいった雑誌は、一般の書店に置かれることは、あまりありません。なぜなら、各学術分野には、極めて多くのタイトルが発行されており、もちろん読者は、各分野の専門家が中心だからです。自然科学分野の学術雑誌は、「 科学雑誌 」と呼ばれることもあります。
研究者と呼ばれる方々は、ご自身が研究で得た結果を、「 論文 」というかたちで世に送り出します。もちろん学術雑誌は、この論文を発表する重要な場所となっているだけでなく数多くある論文発表の場所の中でも、とても重要な地位にあります。なぜなら学術雑誌は、「 査読 」と呼ばれる過程を経なければいけないからです。
学術雑誌に投稿される論文は、多数存在します。もちろん投稿されてきた論文全てを掲載することは、物理的にも不可能です。また、一人ひとりの論文水準 ( 秀逸なものからそうでないものまで ) も多種多様なので、取捨選択が必用になります。
そこで、雑誌編集部は、投稿された論文の主題と専門領域を考慮し、関係する ( たいていの場合複数の ) 専門家に、論文の評価を依頼します。依頼された専門家は、当該専門領域の研究状況と論文水準を基準として、投稿されてきた論文が、専門分野で踏まえられるべき水準に達しており、さらに、それ以上の専門領域における研究の進展に寄与しうるだけの成果をあげているかどうかを調べるのです。こういった基準に満たない論文は、当然掲載を拒否されてしまいます。反対に基準を満たしている論文のみが、掲載を許可されるのです ( ただし、書き直しを求められ、書き直しの結果によって可否を判断される場合もあります ) 。これが学術雑誌における査読の大まかな仕組みです。
この査読を通過した、学術雑誌に掲載された論文は、公刊され、論文著者もメンバーとなっている専門家共同体から、「研究価値を認められた」という評価を得ることができるようになります。
つまり、学術雑誌に論文が掲載されるということは、「専門分野のメンバーとしての力量を認められた」ということを意味します。したがって、ある研究者が研究業績で、査読がある学術雑誌に論文が掲載されるということは、非常に高い意義を持っているのです。だからこそ、学術雑誌に論文が掲載されたとしても、通常原稿料は発生しません。逆に、様々な名目で、掲載料の支払いを求められることさえあるのです。それでも、研究者の皆さまは、自らの論文を学術雑誌に掲載することを希望されます。どれだけ、学術雑誌へ投稿されることが名誉あることなのかが、お分かりいただけるのではないでしょうか。
研究者が、自分の研究分野を対象とする雑誌に投稿するのは当然のことです。しかし、各種雑誌間には明らかなヒエラルキー(一種のピラミッド構造)が認められています。
例をあげるとすれば、同じ論文の掲載でも、A 誌に掲載されるのか、B 誌に掲載されるのかによって、評価が異なってきます。こうした評価の差が生じてしまう原因としては、各雑誌の査読を通過しうる水準が異なるからです。権威ある雑誌であればあるほど、優れた業績を要求されます( その分野で最も権威がある雑誌を「トップ ・ ジャーナル」ということがある ) 。「権威ある雑誌に論文が掲載される」ということは、研究者にとっては大きな名誉であるだけでなく、研究ポスト就任、研究費の配分、昇進や受賞といった「研究者としての評価」にも直結します。
研究者にとって、学術雑誌に掲載された論文こそが、専門家としての重要な業績です。しかし、文系 ・ 理系では、学術雑誌の位置付けに微妙な差があるのをご存じでしょうか。理系では、査読を経ていない著作 ・ 論文などは、業績として評価されません。しかし、文系では、査読を経ていない論文でも業績として認められています。
※ 学術雑誌の権威を評価する指標として、インパクトファクターがよく用いられています。
学術雑誌は、いくつかの基準によって分類されています。
- 分野・領域における分類
学術雑誌は学問分野全体で発行されています。しかし、生物学・経済学といった学問分野ごとではなく、学問分野の下位に属する専門領域 ( 経済学であれば理論、金融、公共政策……等々、生物学であれば分子生物学、生化学、発生論……等々) ごとにも刊行されています。もし専門分野に学会が存在している場合は、必ず専門の雑誌があるといっていいでしょう。
広い分野を扱う雑誌を「総合誌」といいます。
自然科学での例をあげると、ネイチャーやサイエンスが総合誌に該当します。それは、物理学 ・ 化学 ・ 生物学 ・ 医学 ・ 心理学 ・ 地学といった特定の分野 ・ 領域にとどまることなく、自然科学全般のトピックスを掲載しているからです。
- 内容における分類
論文の性格によって、学術雑誌を「速報誌」 ・ 「総説誌」 ・ 「一般誌」に分類することができます。
速報誌
レター、コミュニケーションなどと呼ばれている、最新の研究結果を報告する短い論文(1〜4ページほど)を中心に掲載するものです。その名のとおり、掲載には 「 速報性 」 が問われます。
総説誌
あるテーマについて、他の研究者の結果なども含めて広く内容を解説した、レビューと呼ばれる論文を中心に掲載する雑誌です。最先端の内容は含まれませんが、その分野の情報を効率的に収集することができるといった利点があります。引用が多いため、インパクトファクター(雑誌の影響度)が高いものが多いです。
一般誌
狭義の学術雑誌のことです。ある「テーマ」についてまとめた学術論文 ( 速報やレビュー以外 ) を掲載している雑誌です。雑誌にもよりますが、中には速報や総説が掲載されていることもあります。
学術雑誌には、論文のほかにも、関連する分野の書評やニュース、製品や求人の広告、学会の告知やプログラムなどが掲載されていることもあります。
- 発行母体による分類
学会によって発行される「学会誌」と、専門的な出版社から発行される「商業誌」があります。
学会誌
大学の教授などが編集委員を務めていることが多く、利益を重視しない雑誌です。デザインなどは地味なものが多く、電子ジャーナル化といったサービス対応も比較的遅いのですが、購読価格は低く抑えられています。
商業誌
専門の編集者が存在し、利益を重視した編集をおこないます。インパクトがある論文ほど掲載されやすいです。論文の他にも、読者の興味を引く特集記事などが掲載されています。電子化などのサービスやデータベースとの連携も重視されていますが、購読料は高めに設定してあります。学術雑誌を多く出版している出版社としては、最大手であるエルゼビア、シュプリンガー、ブラックウェル、ワイリーなどがあげられます。
欧米では、大学出版会による学術雑誌の発行もおこなわれています。
昔は、学術雑誌への投稿はすべて郵送でおこなわれていました。しかし、情報技術が発達した現在にいたっては、ウェブサイトを通して投稿するのが一般的です。編集者とのやり取りは e-mail もしくは FAX でおこないます。こういった迅速なやり取りが可能になったため、雑誌掲載までの期間が短縮されました。早ければ、投稿から1ヶ月程度で掲載されるケースもあるようです。
「学術雑誌」自体の電子ジャーナル化の流れも進んでいます。購読料さえ支払っておけば、オンラインで気軽にHTML ・ PDF などのファイルで論文を読むことができる雑誌も多くなりました。掲載された論文を、無料で読むことができるようにしている雑誌も存在します。
その他、データベースとの連携が進み、検索結果から直接論文が読めるように工夫している雑誌も見受けられます。
研究者の方々が、自らの研究成果を発表する場所として、「学術雑誌」がいかに重要な立場にあるのかが、ご理解いただけたのではないでしょうか。
学術雑誌は自らが求めて購読しない限り、そこに掲載されているような専門的な情報を入手することは困難です。したがって、学術論文の翻訳に従事される方は、対象分野の学術雑誌に、普段から目を通し、最新の動向を十分に把握しておくことが必要だといえるでしょう。
このページは、Wikipedia の 「 学術雑誌 」 の文章を引用し、弊社の論文サイト用として変更を加えたものです。
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大切な研究成果を世界に発表する。
研究者の皆様さまは、「 学術雑誌 」への投稿という手段を選ばれるのではないでしょうか?
各専門分野において、国際的に権威がある学術誌の査読を通過するためには、研究内容が素晴らしいものであることはもちろんのこと、書物としての論文自体が優れていなければいけません。つまり、論文らしい構成や文体、正しい表記スタイルなどが守られていなければ、学術雑誌に掲載する論文としてはふさしくない、と見なされてしまう可能性があるのです。
ELSでは、自然科学、人文社会、工学・各種技術、医学分野など、さまざまな分野の論文翻訳に対応できる日英論文翻訳スタッフの他、英語論文の執筆スタイルを熟知した英語ネイティブ論文校正スタッフも多数在籍しております。国際的な学術雑誌への投稿にふさわしい、高品質の英語論文に仕上げることをお約束します。英語論文における翻訳、校正、添削、ネイティブ・チェック、リライトなどはELSにお任せください。なお、英語以外の各種言語 ( 多言語 ) での論文翻訳サービスも提供中です。
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References
Creating the reference section can be a thorny problem for native English speakers through carelessness or a demand for detail. The two major problems are not having all the data and not being sure how to write references that involve such issues as three or more editors, government publications, or authors that are institutions. The issue of carelessness is easily solved by keeping the reference until completing the writing. Should the reference need to be returned, copy down all the information you will need. A photocopy of the relevant page or two will take only a few minutes and could save hours of trouble. References should never be written from memory. As to the latter problem, the answer is simple. Use a style guide that will provide you with the answers.
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